2019.10.18(Fri) がんじゅ
ワークサンプルってなに?働く訓練をちょっとのぞき見!!
皆さん、こんにちは。
ワークサンプルって聞いたことがありますか?
例えば、計算、仕分け、ピッキング、組み立て、入力など、仕事で行う動きの一部分をきりったサンプルのことを言います。
働くための訓練を行う、就労移行支援では、このワークサンプルを使用して訓練することもあります。
仕事で経験するであろう動きの一部分を実際に行うことで、職業スキルに関する自己理解を深めます。
私たち、支援者はワークサンプルを行っている場面を観察し、その利用者さんの得手、不得手や障害特性などへの理解を深めます。
ワークサンプルの結果や行動、癖といった自己評価と他者評価を突き合わせ、長所をさらに伸ばしたり、スキルを訓練したり、配慮点を探したりしています。
この写真は仕分け作業と収納のワークサンプルです。
大小あるボルト、ワッシャー、ナットを指定のサイズに仕分けし、指定の袋に収納します。
商品の判別、大きさの判別、組み合わせの判別などがチェック項目です。
また、わからない点、足らない部品などがあれば、質問や確認ができるか、終了したら報告できるかなども評価します。
訓練の段階が上がると、作業タイムを計測したり、途中で作業指示が変更されたりといったストレスをかけることで、仕事への対応力や自身の感情や疲れ、ストレスのコントロールスキルを訓練していくことになります。
次の写真はデータ入力。アンケートサンプルを指定のフォーマットに入力していきます。
このサンプルでは作業集計が図れ、ミスの回数や場所、作業の遂行枚数などがグラフ化できます。
作業手順のどこでミスしやすい癖をもっているか、集中力や文字の判別などを評価します。
その他、予め入力してあるデータとアンケートサンプルが正確かどうかを検査し、間違っていれば修正するといった訓練もで、事務関係では汎用性が高いサンプルです。
これらはサンプルの一部です。
個人のニーズや目標にそって、様々な訓練を組み合わせて自身のスキルアップや対応のバリエーションアップを支えています。
加えて、対人スキルや病気・障害のセルフコントロールスキルの獲得を支え、長く働くことのできるリカバリー(回復)を応援しています!!