2019.01.09(Wed) ゆくる
認知の偏り10パターン解説。~すべきだ!!思考
さて、新年もあけまして、早くも2週目を終えようとしています。
認知の偏り10パターンも残すところ、あと2つ!
今回は「すべき思考」について復習していきましょう。
「すべき思考」
簡単に言うと、自分で考えた基準が当然であるとする思考のパターンです。
この偏りが強い人は、日常生活に無用の混乱を招くことが多いと考えられています。
「~すべき」「~でなくてはならない」「~すべきでない」
様々な場面で上記のような考え方を取ってしまいます。
例えば、”上司はもっと部下に指導するべきだ”
”常識的に考えて、人の前では元気に振る舞うべきだ”
”これは大事なことだけど、私の立場で言うべきではない”
強く、強くこう思ってしまうことはありませんか?
上司も人間です。向き不向きがあるでしょうし、部下への指導はすべて上司の役割とは限りません。
隣に座る同僚や部下に対して、仕事上で気になることがあれば、あなたが伝えてもいいのでは?
それが大きなミスや会社の会社の信用にかかわることなどであれば、上司が指導すべきかもしれませんが、日常のすべてを上司が指導する必要はないのでは??
人前で元気に振る舞うことは大事ですね。でも体調というものがあります。
事業所に通所して、訓練を受けている利用者の中には、日々の体調安定を訓練目標にしている人もいるはずです。
毎日、そうあるべきなんでしょうか?
元気に振る舞えない事情があるのかも?ということに思い当たりませんか?
このように、私たちの日常起こる出来事には、多面的なとらえ方ができる場合がほとんどです。
時には会社のルールや社会的なマナーに沿って基準を判断し、”そうあるべきだ”という正論も必要ですが、この思考の強い方は、常々、”すべきだ”思考にとらわれ、自分の言動を厳しく罰してしまったり、他者を思いやることに欠けてしまいます。
自分で考えた”すべきだ”基準に合わないと、自己嫌悪や罪の意識を過剰に感じることにもなり、とても生きづらくなってしまいます。
まずは、自分の考える基準が狭すぎないかどうか、立ち止まってゆっくりと考えてみることから始めましょう。
また、他者の意見を参考にするのもいいかもしれません。
こんな考え方もあるのか! こんな捉え方もできるのか!
この発見が、「~すべき思考」を緩めるコツです。